正しい歯磨きの方法

 

こんにちわ!技工士の井口です。
夏ももう終盤ですね。皆さんお出かけはできましたか?
夏を楽しみましたか?
私はすこーし肌が黒くなりました。
さて、今回は歯磨きグッズの選択と歯磨きの仕方です。
歯磨きはお口の健康状態をより良く保つのに欠かせない事です。
毎日のお食事や食間のおやつの後や就寝前など、お口の中をきちんとブラッシングしないでそのままにしておくと、歯垢(プラーク)が溜まり、歯茎が腫れ、やがては虫歯や歯周病などになりかねません。

基本的に歯磨きは食後30分以内を目安に行なって頂くのが好ましいそうですよ。
又、歯ブラシや歯磨き粉の選択に注意し、正しい方法で磨くことが大切です。

【歯ブラシ】
歯ブラシは、歯の状態によって毛先の太さや柔らかさを変えて選ぶ必要があります。

はぐきが健康的な方でしたら、ブラシヘッドがある程度大きめでもしっかりと歯と歯肉に接触しますが、歯並びが悪い方や歯肉が後退している方、歯周病の方などは、小回りのきく小さめの歯ブラシが適しています。
小さいと言っても、子供用の歯ブラシのようにブラシヘッドが小さ過ぎると歯全体にブラシが当たらず磨き残しを作ってしまうので、ご自身の歯の大きさに適したやや小さめのサイズをお選び下さい。

歯ブラシの毛質は、柔らかすぎると歯と歯の間に詰まった汚れを取り出す力が弱いので、はぐきが健康な方は硬めのブラシをお使い頂くと適度なマッサージ効果も期待出来ます。
歯肉に炎症がある方や知覚過敏がある方は、歯肉が弱っているので硬い毛では歯ブラシに負けてしまいます。
普通~柔らかめの歯ブラシをお使い頂いた方が良いかと思います。

はぐきの状態や磨く強さなどにより適した柔かさがありますので、定期健診や治療で歯科医院を訪れる機会がございましたら、歯科医師や歯科衛生士にご相談下さい。
又、電動歯ブラシは磨く能力が高い分、正しい使い方をしないと歯が削れてしまったりはぐきが磨り減るなど、知覚過敏の原因となる場合がございますのでご注意下さい。

【歯磨き粉】
歯磨き粉を使わなくても、しっかりとブラッシングが出来ていれば基本的には必要ありませんが、タバコを吸われる方やお茶をよく飲まれる方は、歯にヤニや茶渋が付着しやすいので、時々研磨剤入りの歯磨き粉をお使い頂くといいかもしれません。
但し、入れ歯をお使いの方は研磨剤入りの歯磨き粉で入れ歯を磨いてしまうと傷が付いてしまう為、入れ歯に対しては研磨剤の入っていないものをお選び下さい。

虫歯になりやすいという方は、エナメル質を強くするフッ素入りの歯磨き粉や、フッ素コートジェルも適しています。
成分表示で、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズなどと記載されているものをお選び頂く事をおすすめします。
しかし、プラークの上から塗っても効果は無い為、きちんと汚れを落とした上でお使い頂く事が大切です。

又、合成界面活性剤の入った歯磨き粉はよく泡立つ為、軽くブラッシングしただけで綺麗になったと錯覚してしまい、磨き残しを作りやすい事があります。
歯磨き粉をお使いになる時は、歯ブラシのヘッドの3分の1程度の量を目安として、歯ブラシを水で濡らさずに付けて頂くと泡立ちを抑える事が出来ます。

お口の粘膜は皮膚よりも有害物質などの吸収率が高く刺激に弱い為、なるべく含有される化学物質が少ない歯磨き粉をお選び頂く事をおすすめ致します。

【磨き方】
鉛筆を持つ時のように歯ブラシを持ち、歯の表面や磨きたい箇所に当てて、軽く小刻みに動かします。
強く握りすぎたり、大きく動かす事で、歯茎を傷つけてしまう恐れがありますので、毛先がつぶれない程度の強さで磨いて下さい。
又、様々な歯の状況に対応出来る4つの歯磨き法を覚えて頂くと、ご自身の歯に適した歯磨きをしていく事が出来ます。
スクラッピング法

歯と歯肉に歯ブラシを直角に立てて、左右に動かして汚れを落とすのいがスクラッピング法です。
歯間にはまり込んだ歯垢や食べカスを浮き上がらせます。
歯肉に適度な刺激を与えるマッサージ効果があるので、軽い歯周病を起こしている方は力を入れ過ぎないように注意して下さい。

バス法

バス法は、歯ブラシを斜め45度に傾けて、歯と歯肉に当てて横磨きをします。
ブラシの先が歯と歯肉の間に入り込むので、歯周ポケットにはまり込んだ汚れを落とせます。

ローリング法

ローリング法は、歯肉から歯に向かって歯ブラシを回転させる事で、歯と歯の隙間の汚れを掻き出します。
歯肉が後退している方や歯周病がある方は、隙間が深くなっているので、バス法と併せて磨いて頂くとより効果的です。

縦磨き法

歯並びが悪い方、中度~重度の歯周炎や咬合性外傷で歯並びに変動が起きている方は、その部分を個別磨き法(縦磨き法)で1本ずつ磨いて頂く事をおすすめ致します。
歯ブラシを縦にして歯1本ずつに当て、歯の表面と両側の隙間に歯ブラシを押し付け、上下に小刻みに動かして下さい。


ご自身の歯の状態に合わせて4つの歯磨き法を使い分けて頂き、歯のトラブルを予防しましょう。
歯と歯茎の境目は歯垢が溜まりやすい部分です。
1本1本の歯を丁寧に、磨き残しの無いように磨いて頂く事が大切です。

又、歯磨きで落とせる歯垢は全体の58%と言われています。
通常の歯磨きに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを併用して頂くと、86%程度まで歯垢を落とせる範囲が広がります。
日々のホームケアと歯科医院での定期的なクリーニングで、お口の中を健康に保って下さい。

歯ブラシだけでは落とせない汚れがあるのでぜひプロの手も借りて、

お口の健康を守りましょう。
一緒にがんばりましょう♬
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