根っこの治療

まず根っこの治療と聞いて、皆さん何をイメージされますか?

治療回数がかかる、よくなっているかどうかわからない、口を開けている時間が

長くて疲れる。ほとんどの方がよいイメージはもっていないと思います。

確かに根っこの治療は単調で目に見えないのでフェイドアウトされる方がかなり

多いのです。歯科医師は根っこの治療でも二パターンに分けて考えます。一つは

神経を抜いてからの続きとしての根っこの治療。もう一つが神経が既に死んでしまって

いて神経の入っていた管が汚染されている、あるいは神経の入っていた管が汚染

されて根っこの先に膿が溜まっているケースです。前者は基本は神経の管は綺麗

ですので、管の幅を広げて最終的な固形のお薬を詰めれるスペースを作れたら、

最終的なお薬を詰めて根っこの治療はおしまいです。後者は厄介なのです。

神経が入っていた管の壁がむし歯菌で感染しているため、虫歯菌がある程度いなくなるまで物理的に汚染された壁をギザギザの針でそぎ落としていきます。そして塩素系

の薬剤をひたした状態で超音波にかけ音響流と衝撃波で細菌を殺菌します。

約1分。そして水酸化カルシウムと呼ばれるPH12の強アルカリを根っこにつめ、

殺菌力を持続させます。これを症状がなくなるまで続けます。何回かかるかは

歯の状況によります。歯科医院では歯科医が「根っこの洗浄」や「お薬の交換」

とかなり簡略的に話していますが、薬剤の成分や作用機構を科学的に考え、治療選択

しているのです。根っこの治療の途中の方は是非治療の続きをしてください。

河野

ひたし

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