8020運動とは (健康な歯を維持することの重要性)

みなさんこんにちは。 可児市、多治見市、土岐市、八百津町から近い
御嵩町の歯科医院ただこし歯科クリニックの大谷です。
厚生労働省は8020(ハチマル・ニイマル)運動というのを推進されています。

なぜそのような運動があるかというと、健康な歯を残してほしいからなのです。歯の喪失の現実として50歳以降では平均して2年に1本強の歯が喪失しており、60歳の時点ですでに17.8歯と20歯を下回り、80歳以上の1人平均現在歯数は4.6歯となっているというデータがあります。

こうした歯の喪失を防止し、噛める歯を維持していくということから、8020運動というのは80歳において20歯以上の自分の歯を有する者の割合を増加していくことを目標として設定されています。歯の喪失が急増する50歳前後の人に対するより身近な目標としては60歳において24歯以上の自分の歯を有する者の割合を設定しています。また、10年後に対象年齢となる70歳と50歳の現状をもとに、80歳で20歯以上自分の歯を有する者を20%以上、60歳で24歯以上有する者を50%以上とすることを目標とされています。

 歯の喪失のリスク因子としては、いくつかの疫学調査の結果により、喫煙、進行した歯周病の有無、口腔清掃の不良、歯の根っこの虫歯の有無等が示されていますが、対象数や調査項目、観察期間等の制約から十分明確にされているとはいえていません。

 しかし、成人に対する介入研究の結果等により、定期的な歯石除去、歯面清掃および定期的な口腔診査による早期治療が歯の喪失防止に重要であることが示されており、これらをリスク低減目標として設定されています。

①   定期的な歯石除去、歯面清掃

 定期的に歯石除去や歯面清掃などの予防処置、指導を受けることが歯の喪失の防止に重要であることが示され5年間の観察で定期的に歯石除去等を受けた群の1人平均喪失歯数は0.37歯であったのに対し、受けなかった群の喪失歯数は1.39歯であったとされている。これらの予防処置は、主にかかりつけの歯科診療所にて実地されているが、歯石除去、歯面清掃に併せて、歯口清掃や喫煙、食生活等に関する保健指導を実施することがさらに効果的であるとされている。

②   定期的な歯科検診と早期治療

歯科疾患は自覚症状を伴わずに発生することが多く、疾患がある程度進行した時点で症状が生じる。そのため、定期的に歯科検診を受診して、早めに歯科治療を受ける習慣を維持することが歯の喪失を抑制することが明らかにされている。定期的な診査の間隔については、定期的な歯石除去、歯面清掃も同様であるが、年齢、性別のほか歯の現在歯数、う蝕、歯周疾患の状況などの個人のリスクに応じて、個別に適切な間隔で実施されることが重要です。

③   その他
高齢者では、歯の喪失や歯周病の進行に伴い、口腔内状況が複雑となり、確実な歯口清掃を行うことが困難となってくるので、個人の口腔内状況にあった歯口清掃が実施できるよう、きめ細かな指導・支援を行っていく必要がありそうです。また、今後、歯肉の退縮により露出した歯根面に生ずるう蝕(根面う蝕)のリスクが増加していくものと予想され、根面う蝕の処置や対策が必要です。

皆さんも定期的に歯科検診を受診され、ご自身の歯を一緒に守っていきましょう。