大人の予防歯科Q&A

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  • 歯石をとるのは痛いですか?
    痛みの感じ方に個人差はありますが、歯茎の上についている歯石(縁上歯石)をとる場合ほとんどお痛みはありません。ですが歯茎から出血したり赤くなっていたりと歯茎に炎症がある場合や、歯茎が加齢や歯周病、食いしばり歯軋りなどで下がっている場合、知覚過敏がある方、歯茎の中の歯周ポケットに沈着した歯石(縁下歯石)をとる場合は多少の痛みを伴う場合があります。その場合は麻酔をするなどして対応していきますのでご安心ください。
    また歯石を一度にたくさんとった後も痛みがでることがありますが、今まで歯石で覆われていた部分が表面に露出することによって過敏な状態になっているからなので一時的な痛みであり、しばらくすると痛みは落ち着くことがほとんどです。歯石の表面は歯の表面と違ってザラザラとしていますので歯垢(プラーク)が付着しやすいです。そのためなかなか歯茎の炎症がおさまらないという悪循環がおこってしまいます。
    歯石は細菌の塊で、とらない限り歯周病は改善することはありません。そして歯周病は一度かかってしまうと完治することはない病気です。何年も歯医者に通院せず歯石がついたまま放置すると歯石の量が多くなり、とった時に痛みが出やすくなるので定期的に歯石をとることをおすすめします。
  • どんな人が歯周病になりやすいですか?
    • ・歯磨きが習慣化されておらず磨かずに寝てしまうことが多い方。
    • ・正しいブラッシング方法ができておらず、磨き残しが多い方。
    • ・歯並びが悪い方(歯ブラシが届きにくく歯垢がたまりやすいため)
    • ・かみ合わせが悪い方。(ある部分にだけ咬む力が加わり歯を支えている骨が吸収してしまうため)
    • ・たばこを吸う方。歯茎の血行が悪くなり歯周病細菌に対する抵抗力が低下してしまうため。
    • ・歯ぎしり、食いしばりをする方。(歯ぐきや歯に負担がかかりやすいため)
    • ・口呼吸の方。(鼻呼吸をしないと口が常に開いた状態になって乾燥し細菌が繁殖しやすい状態になるため)
    • ・女性の方でホルモンのバランスが崩れる時期の方。(エストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病菌を増殖を促すのせす。思春期、妊娠期、更年期など)
    • ・糖尿病の方。(歯周病と糖尿病には相互関係があるといわれています)
  • 歯周病は遺伝しますか?
    歯周病自体が遺伝するということはありません。ですが、歯周病になりやすい要因は遺伝することがあるといわれています。
    たとえば免疫力が低い方。免疫力が低いと歯周病にかかりやすく、重症化しやすいです。重度の歯周病の方がご家族にみえる場合は歯周病に対する注意が必要です。
    家族内感染も考えられるので子供への口移し、同じ箸やストローを使用する、一つのお皿を箸でみんなでつつくという行為から歯周病に感染するという報告もあります。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には細菌はいないと言われていますがお父さんやお母さん、周りの大人の口の中にいる細菌が感染してしまうことがあります。家族や子供とのスキンシップを経つのではなく、まずはご自身の歯周病ケアをしお口の中の細菌を減らしていくことをおすすめします。
    歯周病というのは軽度の頃は歯磨きをすると歯茎から出血したり歯茎が赤くなったり少し腫れたりするだけで、自身が歯周病にかかっていると気づきにくいですが、重度になるまで痛みが出にくいので自覚症状がなく進行していく病気です。まずは歯医者に行き歯周病の検査をして歯周病の進行度を自覚することが必要です。ご自身では大丈夫だと思っていても気づかないうちに中等度から重度の歯周病に感染してしまっている方もみえます。まずは一度ご相談ください。
  • 糖尿病と歯周病が関係あるときいたのですが?

    糖尿病は喫煙と並んで歯周病の二大危険因子なのです。歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つだといわれてきました。しかし、最近では歯周病があると糖尿病も発症しやすかったり、また歯周病が酷くなると糖尿病も酷くなってしまうなど歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしあっている密接な関係であると考えられるようになってきました。毎日の食生活などを含めた生活習慣を見直して正しい口腔ケアをすることで歯周病を予防することで、全身の生活習慣病の予防へとつながっていくのです。

    糖尿病から歯周病への影響

    糖尿病で高血糖状態が続くと、体の中の防御反応が低下して感染症にかかりやすくなるといわれています。細菌感染を原因とする歯周病も同様で、歯周病原菌に対する抵抗力も低下するので、糖尿病の人は健康な人にくらべて歯周病にかかるリスクが高まるといわれています。
    また、末梢神経の循環が悪くなって傷が治りにくくなることが歯周病を悪化させることにつながるといわれています。ですが糖尿病と歯周病には相互関係があるため、歯周病が改善すると糖尿病の改善しやすくなると証明されています。実際に糖尿病にかかっている方で、歯周病の治療(毎日のご自身でのブラッシングと歯医者での歯石とり)を行うとHbA1cの数値や血糖値が改善したという事例も報告されています。

    歯周病から糖尿病への影響

    歯周病によって歯茎のなかで歯周病原菌が増殖し歯茎に炎症がおきると、歯茎の組織の細菌に対する防御反応が正常に作動しなくなります。そうなってしまうと歯周ポケットがただれたり崩れたりすることで潰瘍ができ、そこから細菌やさまざまな病原因子が体の中へと侵入して、血液とともに全身の組織へと移動してさまざまな臓器や組織への影響を及ぼします。糖尿病の場合、歯周ポケットのなかでつくりだされる炎症性物質は血液を介して体内に放出され、血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの働きを妨げ(インスリン抵抗性)、糖尿病を悪化させる可能性があります。
    歯周病の治療(毎日のご自身でのブラッシングや、歯医者で行う定期的な歯石とり)をしたら血糖コントロールが改善できたという報告もありますので、糖尿病の治療に歯周病の治療はかかせないです。

  • 歯周病菌が動脈硬化を悪化させるのですか?
    動脈硬化は不健康な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が主な要因とされていましたが、別の要因として歯周病原菌などの細菌感染も関係があるといわれるようになりました。歯周病原菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質がでて、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ血液の通り道が細くなってしまいます。そのプラークが剥がれて血の塊ができるとその場で血管がつまったり、血管の細い部分がつまってしまいます。
    動脈硬化のなかでも動脈内部がどろどろになる粥上硬化の部位からも歯周病菌はみつかっています。チーズのようで硬くなったアテローム(動脈の内壁に脂肪や脂肪酸、コレステロールなどがたまってできる腫瘤)と呼ばれる部分からも歯周病原菌はみつかっています。
  • たばこと歯周病は関係ありますか?

    たばこが歯周病に悪影響をあたえていることは意外としられていないようです。
    たばこにふくまれるニコチンが歯茎の血流を悪くし酸素や栄養を行き渡らせなくします。そのため歯周ポケットの内の酸素が不足し、嫌気性菌(歯周病の原因菌のひとつ)が繁殖しやすい環境を与えてしまいます。通常は血中の白血球が歯周病菌と戦って歯周病の進行を抑えてくれますが喫煙する方にはこの白血球による免疫力や抵抗力まで低下させてしまうので歯周病は進行してしまうばかりなのです。歯周治療をしても歯周病の治りが悪いことも多いです。
    また、喫煙されている方は、口腔がんになる確率も高くなります。もちろん、その他の臓器もがんになりやすくなるといわれていますよね。
    お口の中のことだけではなくたばこは、全身に悪影響を及ぼします。今から禁煙したって意味がないから。と、思われる方もいるかもしれません。実は今からでもおそくはないのです!!禁煙を行うと、どんな効果が現れるのでしょうか。禁煙すると歯だけでなく美容と健康、精神面でもすぐにうれしい効果が現れます。                  

    20分後・・・血液や脈拍、手の体温が正常近くまで回復する。
    8時間後・・・血中の一酸化酸素レベルが正常域に戻り、運動能力が改善する。
    1日後・・・心臓発作の確立が下がる。
    2日後・・・臭いと味の間隔が復活し始める。
    2〜4日後・・・ニコチンが体から完全に抜ける。
    4日後・・・気管支の収縮がとれ、呼吸が楽になる。
    2〜3週間後・・・体循環が改善し歩行が楽になる。
    1〜9か月後・・・咳、全身の倦怠感、呼吸が改善する。
    5年後・・・肺がん、脳卒中にかかる確率が半分にへる。
    10年後・・・前がん状態の細胞が修復される。
    前がん状態→がんとしてとらえることはできないが放置しておくとがんになりやすい状態。

  • 口臭がある気がします。歯周病の可能性はありますか?

    人のお口の中にも必ず臭いはあります。正常な匂いの場合は生理的口臭と言いますが、他人に不快感を与えるような場合にはそれを口臭と称します。口臭の原因についてはいろいろなことが考えられます。
    最後に歯科治療を受けられたのはいつ頃でしょうか?一年以上前の方が多くいっしゃるのではないでしょうか?
    口臭の大きな原因に歯周病があげられます。しっかりと歯磨きをしているつもりでも、完璧に磨くことは難しく歯垢が残り、少しずつ歯石が溜まってきます。歯石が歯周ポケットの中に溜まることで歯周病が進行します。
    歯周病は自覚症状が少なく、特に歯に問題がないと思っている方もかかっていることが多いです。成人になると80%の方が歯周病にかかっているとも言われておりますので、定期的に歯科医院に通われていない方は、一度歯周病の検査をすることをオススメします。                  

    • 1歯茎から出血する。
    • 2口の中がねばつく。
    • 3歯茎がはれている気がする。
    • 4歯と歯の間に食べ物がよくつまる。
    • 5舌が真っ白になっている。
    • 6ぐらぐらの歯がある。
    • 7唾液がでにくい。

    など何か気になることがありましたらぜひ一度ご相談ください。

  • 妊娠中に歯周病にかかりやすいってほんとですか?
    妊娠すると、妊娠によるつわりや体調不良により歯磨きをすることが難しくなる場合があります。そうすると、歯垢や歯石が溜まるため、歯肉に炎症が起こります。また、妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えます。それにより、出血しやすくなったり、炎症が起こりやすい状態なのです。そのため、妊娠中は歯周病が進行しやすい時期となっています。
    さらに、妊娠中の歯周病は早産や低体重児の確率も上がります。歯周病は、症状なく時間をかけて進行していく、慢性疾患です。妊娠してから、歯周病に気がついても遅いのです!歯周病は女性ホルモンの周期と関係があるため、早い年齢から歯周病に関心をもち、検査を行い、ご自身のお口の中の状態を理解することが大切です。
    20代や、30代の方でも進行した歯周病にかかってしまう方もみえますので、若いからと油断はせずに、歯科医院でしっかり検査やケアを行いましょう!妊娠中のかたも、歯周病の治療を受けることは可能ですので、長く定期検診を受けられていない方は、早めの受診をオススメします。                
  • 歯磨きをしていても歯周病になりますか?
    歯磨きは歯周病の予防にとても効果的です。歯磨きを正しく行うことが歯周病治療の基本にもなっているほどです。しかし、自分一人で完璧なケアが出来る方はいないと言ってもいいでしょう。毎日少しずつ磨き残し(歯垢)がたまり、それが歯石となります。そして、歯石が溜まったままの状態が続くと、時間をかけて歯周ポケットの中にまで歯石がたまっていきます。歯周ポケットの中にたまった歯石には、多くの歯周病菌が潜んでいます。そのため、歯周病が進行してしまうのです。
    歯周病の予防には、正しい歯磨きを行うことと、歯磨き指導や、歯石の除去を行う歯科衛生士によるプロフェッショナルケアの両方が大切なのです。どちらか片方だけしっかり行なっていても、歯周病は予防できません。完璧に磨けているから大丈夫!歯科医院のケアに通っているから、お家での歯磨きは適当でも大丈夫だ!など思っている方がいましたら、注意してください!               
  • どのくらいおきに歯石とりするのがいいの?
    歯石のつき方には個人差があります。毎日の歯磨きや食事、間食、唾液の分泌などによってもかわってきます。一般的には3ヶ月に1回のペースをお勧めすることがおおいです。しかし、歯周病が進行していたり、歯石がつきやすい方には1ヶ月に1回のメンテナンスをお勧めすることもあります。また歯周病は、糖尿病などの全身疾患とも深く関係しているため、お口の中のことだけではなくて、全身の状態を考えペースを決めることもあります。
    ただこし歯科・矯正歯科 総合クリニックでは、完全個室で担当制のメンテナンスを行っております。そのため、担当の衛生士が患者さんの口腔内の状態や、歯石の付きやすさなどを考えた上でメンテナンスプランを立てていきます。担当の歯科衛生士とよくご相談されると良いと思います。患者さんのライフスタイルに応じてご一緒にメンテナンスプランを考えていくこともできます。聞きにくいお悩みなども周りを気にすることなくご相談いただけますのでまずは一度ご来院ください。               
  • 妊娠しています。歯の掃除はできますか?必要ですか?
    妊娠中でも、歯石とりなどのメンテナンスを行うことが可能です。妊娠中はつわりなどの影響で、歯磨きが思うようにできない方が多いため、普段より汚れがたまりやすくなっています。そのため、歯周病や虫歯になりやすい時期とも言われてております。また、妊娠することによって女性ホルモンのバランスが変化し、エストロゲンの分泌量が多くなり、出血や炎症も起こりやすくなります。なので、歯周病が進行しやすい状態となります。
    このように、妊娠中は普段よりもお口の中の状態が悪くなりやすいので、妊娠中こそメンテナンスが大切になります。
    また、妊娠されていて既に歯周病にかかって見える方も多く見えます。歯周病菌は血管を介して全身に影響を及ぼすといわれていますが妊娠中の方は、早産や低体重児出産のリスクが高まります。そのリスクは健康な方に比べおよそ7倍ともいわれており、喫煙やアルコール、高齢出産と比較しても圧倒的に高いのです。
    歯周病は自覚症状が少なく、かなり重度になるまで気がつかない方も多く見えます。歯周病治療を行うことでリスクを軽減させることもできますので、妊娠された方や、妊娠を希望されている方は、歯科医院での検診をお勧めします。                

子どもの予防歯科Q&A

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  • 子供に親御さんがやってあげる「仕上げ磨き」は何歳まで続けていった方がいいですか?
    小学生になると自分でできることも増え、自立させる意味でも仕上げ磨きは必要ないように感じるかと思います。しかし実際は、本人が磨いるつもりでも「磨けていない」のが現状で、そのため虫歯や歯肉炎になるのです。本人がきちんと磨けるようになるまで仕上げ磨きは続けたほうがいいかと思います。
    一本一本の歯をきれいにすることは大人でも、簡単そうでいて難しいです。
    また子供は顎の成長に伴って、乳歯が抜けて永久歯に生え替わります。そして一番奥に6歳臼歯と呼ばれる永久歯と、さらに奥に12歳臼歯と呼ばれる永久歯が生えます。永久歯が生える途中は背が低いため、歯ブラシが届きにくく、しかも生えたての永久歯は表面が弱いので、虫歯になりやすいです。
    成長するにつれ思春期もあり、仕上げ磨きを嫌がるのは自然な反応です。そのような子供には、歯垢を染める「染め出し液」を使って、歯を磨いた後に一緒にチェックするとよいでしょう。歯磨きの成果を、本人が目で見てわかります。また、歯科医院で定期検診を受け、歯の交換状態、虫歯や歯肉炎の有無、歯並びなどを見てもらうことをお勧めします。
  • 最近の子供は、どうして歯並びの良くない子が多いの?

    さまざまな原因がありますが、

    • ・柔らかい食べ物が多くなり、よく噛まない。
    • ・正しい舌の使い方が出来ていない。
    • ・姿勢の乱れ。
    • ・口呼吸、口がぽかんとあいている。
    • ・指しゃぶり。
    • ・横向きに寝る、うつ伏せで寝る。
    • ・虫歯を放置した。

    以上のことが歯列不正の原因になっていると考えられています。最近特に子供に多いのは口呼吸です。口がうっすらあいていたり、口呼吸がクセになると、あごがしっかり発達せずに、噛み合わせが悪くなる「不正咬合」になる可能性があります。口呼吸の子どもは、口まわりの筋肉を鍛えることで改善に向かうこともあります。しかし、アレルギー性鼻炎の子どもは、鼻がつまっていることが原因で口呼吸になることもあるので、「鼻がつまる」「鼻水がよく出る」などの症状がある場合、耳鼻科に連れて行くことをおすすめします。                  

  • 甘いお菓子を食べないと虫歯にならないですか?
    虫歯菌の餌となる「ショ糖」は、これは甘いものだけでなく、普段私たちが主食として食べている米やパンなどの炭水化物にも多く含まれています。そのため、たとえお菓子を食べなかったとしても米、小麦など炭水化物が含まれている主食は、糖質ですので、同じように虫歯菌が酸をつくり、歯が溶けて虫歯になってしまいます。
    単に甘く感じるものだけを避けているだけでは虫歯を予防することはできません。つまり、主食を食べないというわけにはいきませんから、特別甘いものを食べているわけではないのに虫歯ができてしまう、ということが起こってしまうのです。
  • 寝る前に甘い物を食べるとむし歯になる?
    起きているときよりも、寝ている時は虫歯になりやすいと言えます。普段、起きている間は唾液がでて、口の中を洗浄してくれます。ですが、寝ている時は起きている時より唾液が減少します。
    寝る数時間前からは、カロリーのない水などの飲み物以外は取らないことが、虫歯対策には有効です。砂糖が歯に付着したまま寝ると、むし歯菌は喜んで酸をつくり、歯が溶けて虫歯になります。歯を磨いても口の中から食べカスを完全に無くすことは難しいので、唾液が少なくなる夜は特に丁寧に歯磨きできるといいですね。
  • 虫歯にならない方法はあるの?
    「歯科医院での歯磨き指導、フッ素塗布などのケアや定期検診」と「ジュースやおやつの取り方、家での歯磨き」です。このプロによるケアとお家で行うケアの2つが虫歯予防にとても大切です。
    プロケアの際に歯科衛生士から「現状からもう少し気をつけた方が良い点」などアドバイスします。歯科医院とあなたの力で歯を守っていきましょう。
  • 乳歯が抜けないうちに大人の歯が生えてきました!
    放っておくと抜けかけの乳歯が邪魔をして永久歯がまっすぐはえる事が出来ず歯列不正の原因に成る事があります。いつかは抜けるでしょうが、乳歯が邪魔になって永久歯がよく磨けず、虫歯になってしまう危険性もあります。必ず医師の判断を仰ぎましょう。
  • 虫歯予防にフッ素が良いと聞くけど・・・
    フッ素を定期的に塗ることで虫歯菌が出す酸から歯を守り、歯の再石灰化を促し、歯質の強化につながります。そのため、虫歯になりにくい強い歯をつくることができます。
    歯磨き粉の中にもフッ素が含まれているものは多くありますが、このフッ素の効き目をより発揮させるためには、歯ブラシで歯垢(プラーク)や歯と歯の間につまった食べかすなどの汚れを丁寧に落とす必要があります。
    なぜかというと、フッ素は歯の表面に付着して初めてその効果を発揮するのです。歯の表面に汚れや食べかすが大量についたままだと、せっかくのフッ素の効果が歯の表面まで届かないと言われています。正しい歯磨きをして虫歯予防をしましょう。
  • 乳歯が抜けた後に、大人の歯が生えてこないのですが・・・
    あまり長い間永久歯が生えてこなくて心配でしたら、歯科医院へ行きレントゲンを撮りましょう。
  • 毎日歯をきちんとみがいているのに虫歯になりました。原因は何ですか?
    歯をきちんと磨いても歯ブラシでは取りきれない汚れから虫歯になることがよくあります。また、しっかり歯垢(プラーク)がおとせているかどうか歯科医院で確認することも大切です。
    虫歯ができる原因は、歯みがきだけでなく食生活も関わりがあります。ジュースやお菓子をだらだら食べていたり、たとえお菓子を食べなかったとしても米、小麦など炭水化物が含まれている主食は、糖質ですから、同じように虫歯菌が酸を生成し虫歯を作ってしまいます。間食のとり方の見直しやお家でのケアの仕方がとても大切です。歯科医院でのメインテナンスも定期的に来ていただくことで虫歯予防にもなります。
  • 子どもが歯(歯医者)の治療をいやがります。どうすればよいでしょう?
    泣いていやがるときは、根気よく通院することが大切です。はじめは待合室まで、次は診療室へ、と少しずつ環境に慣れさせます。部屋に入ることができたら、今度は治療ができるように練習を行っています。見慣れない器具ばかりですし、キーンという機械の音が怖いのは大人でも同じなので最初はこわくてあたりまえです。根気よく練習していき、治療ができたら、大いにほめてあげてください。
    定期的に健診へ通い、もし虫歯があれば歯の治療は軽いうちにしましょう。痛いと、恐怖心が高まって、ずっと治療を拒否するようになります。また、普段からしかるときに歯医者さんを引きあいに出すなどして、恐怖心を植えつけることがないように注意することも大切です。
  • 子どもが歯の痛みを訴えるときは、どうすればよいのでしょうか?
    子どものときは多少の痛みはともなっても、歯の生え変わりはいたって自然なことです。特別心配したり、歯医者さんを受診したりする必要はありません。
    しかし、食事のたびにひどく痛がって、思うように食べられないようでは困ります。あまりに痛い様子が見られるのであれば、虫歯や歯肉の炎症なども疑われます。虫歯の場合、まずは、虫歯につまっている食べかすを取り除いて、冷やしてあげます。痛みがなくなっても、必ず歯医者さんで治療を受けさせましょう。
  • 指しゃぶりは、歯ならびに影響があるのですか?
    5歳すぎても指しゃぶりをしていると、歯ならびが悪くなります。かといって、むりにやめさせるのは、子ども精神衛生上よくありません。指しゃぶりの原因になりそうな欲求不満やストレスがないか、よく観察してあげてください。そして、できるだけ話しかけ、指しゃぶりがおかしいことを優しく教えてあげてください。(3歳をすぎてある程度物事の解釈がしっかりできれば、効果があると言われてます。)自然に治ることもあります。3歳~4歳くらいまでは柔軟な態勢で見ていることも必要です。
  • 親のむし歯は、子どもにうつりますか?
    虫歯の原因になるミュータンス菌は、保護者の口から子どもにうつることがあります。一度かみくだいた食べ物を子どもの口に入れたり、同じ箸で食べものを食べたりすることは、食べ物を通して、虫歯菌が子どもの口にうつります。ですから、保護者の方ががきちんとしたケアと歯の治療を心がけることが大切です。
  • 歯みがきをしても、子供の歯の汚れが落ちません?
    色素の沈着などが考えられます。色素の沈着の場合は特に心配ありません。磨いても落ちない茶しぶのような汚れは黒色沈着症といって、黒いものが歯の表面全体や歯肉との境付近につくことがあります。この原因は、唾液や食べ物と関係があるといわれています。
    また、口呼吸が原因で着色がつく場合もあります。 色素の沈着の場合、健康面へ影響するような心配は特にありません。気になるようでしたら、歯科医院で磨いてもらいましょう、すぐにきれいになります。ただ、虫歯の可能性もありますので、歯科医院で一度診てもらいましょう。
  • 子供の歯の矯正をしたいのですが、いつから始めればよいのですか?
    永久歯が1本でも生えてきたらできます。ただこし歯科では、ちょうど永久歯が生えてくる5・6歳から矯正治療を行っています。
    子どもは顎の成長に合わせて歯を並べていきますので、健康な歯を抜歯しなくていいケースが多いです。それと、口呼吸や舌の動かし方、飲み込み方などの歯並びが悪くなる原因のクセから治していけるので、矯正が終わった後も、あともどりがなく、大人になってから行う矯正よりメリットが大きいです。
    口呼吸を改善することによって、風邪を引きにくくなったり、虫歯や歯周病のリスクも低下させることができ全身の疾患予防にも繋がります。矯正によって歯の噛み合わせが改善すれば、よく噛んで食事ができるため、消化・吸収もよくなります。また、よく噛むことは脳の発達にも繋がり、リラックス作用も期待できます。それ以外にも、きれいな発音でしゃべれたり、運動をするときにも歯を噛みしめることで力が出せたりと、きれいな歯並びは子どもの成長にたくさんのメリットをもたらしてくれます。成長期にしかできない矯正治療なので詳しいお話は一度矯正無料相談へお越しください。
  • 子供の前歯が斜めに生えてきました。どうすれば直りますか?
    子どもの前歯が、最初からまっすぐ生えることは珍しく、斜めに生えてきたり、隙間が開いたりします。上の前歯の交換期に、扇状にひらいたりすることもあります。自然と永久歯の生え変わりで隙間が閉じればいいのですが、そうでない場合、歯列不正になり、矯正が必要になるケースがあります。
    矯正は長い期間を必要とする上に、口の中に器具を装着するため、嫌がるお子さんも多いと思います。しかし、骨や歯が動きやすいうちに矯正をしておくことは、大人になってからの矯正よりも期間を短くできる、矯正の労力も少なくすむなどのメリットもあります。成長期にしか出来ない矯正治療もございますので、早めの矯正専門医へのご相談をお勧めします。
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