口の中にできる粘膜の異常

みなさん、こんにちは。ただこし歯科クリニックの三島です。今回は口の中の粘膜の異常について少しお話ししたいと思います。

口の中の病気は虫歯や歯周病だけではありません。様々な粘膜の異常が生じます。

白っぽく見える病気で。、比較的見られる病気に白板症というものがあります。白板症は悪性病変になりかけの状態ではありますが、悪性に移行する確率は3~5%程度でそれほど高くありません。口腔粘膜がピンク色をしているのは、毛細血管の赤色と、表皮細胞の白色が混じっているからなのですが、慢性的な刺激により表皮細胞が肥厚すると、毛細血管の赤色が見えにくくなるため白色に近くなっていきます。白板症はそれ自体は症状もないことが多く、悪性でもありませんが、上皮異型を伴っており、長い時間をかけて悪性腫瘍となる可能性があるため、長期的な経過観察、もしくは外科的な切除が必要です。一面が板のようにのっぺりとしているものより、隆起になっていたり、赤色と白色が混じっているようなもののほうが悪性度が高い傾向にあります。

似たような見た目の白い病気に口腔カンジダ症があります。カンジダ菌により引き起こされるもので、抵抗力が低い方や、口腔清掃状態の悪い方、また義歯を使っている方に多く発生する白色の病気です。一般的なカンジダ症は白板症とは違い、こすれば除去でき、また口腔清掃を行うことにより白板が消失します。入れ歯の清掃不良で粘膜の痛みが出ることもあります。

黒っぽく見える病気もあります。比較的多いのは、メタルタトゥーで、これは歯茎に多くみられます。誤咬での血豆や色素性母斑もみられます。悪性黒色腫は滅多にありませんが、これも口の中で黒く見える病気です。舌の上が黒くなる病気は黒毛舌と呼ばれ、薬などの副作用でも起こることがあります。

また、たまたま口の中を見てみたらできもののようなものに気づき、気になって受診される方もいます。そのような中には、正常な器官をできものと思ったという方もいます。唾液腺の開口部であったり、舌の乳頭であったり、骨の出っ張りであったりするものは、普段見慣れている人ならともかく、たまたま見つけた人にとっては、こんなものあったかな、と疑問に思われても無理のないものです。

口の中には、いろいろな病気ができます。気になったら、歯医者さんに相談してみましょう。

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